noick 講師
加藤 まさゆき masayuki kato
デザイナー(プロダクト・グラフィック・パッケージ)
専門学校 東京デザイナー・アカデミー 非常勤講師
国立音楽大学附属高等学校 非常勤講師
ジェコル株式会社 代表取締役
東京都国立市生まれ。子育て真っ最中のパパデザイナーです!
国立八小、国立二中を卒業後、都立工芸高校で建築やインテリアデザインを学びました。その後大手デパートでアパレル販売を経験し、「デザインされたモノを売るのも楽しいけど、やっぱり自分がデザインしたモノを世に生み出したい」と考え、デザイン専門学校でプロダクトデザインを履修しました。卒業後は、米国・欧州・東アジアなど海外展開も行う中堅文具事務用品メーカーに入社し、商品のデザインや企画開発、マーケティングやパッケージデザインなどに携わりグッドデザイン賞を2回受賞。2008年に退社しデザイン事務所設立し、その後メーカー事業を立ち上げ、自社製品を全国で販売しております。
現在は全国の書店や文具店で販売されている自社開発のブックカバーや読書用品、文具等をデザイン開発しつつ、デザイナーとして企業からのデザイン制作を行っています。また専門学校東京デザイナー・アカデミーの非常勤講師や、国立音楽大学附属高等学校(普通科)の非常勤講師も務めております。
ジェコル株式会社 関連サイト
メーカー事業HP https://www.jecol.co.jp/
デザイン制作事業HP https://www.jecol-d.com
これまで数年間、デザイン専門学校の18~20歳前後の学生や普通科高校の16~17歳の生徒にデザイン(主にプロダクトデザインやグラフィックデザイン)を教えていますが、意外なほどカッターをうまく使えなかったり、頭の中でイメージ図を思い描いたり、立体を想像できない若者が多いことに気が付きました。専門学校では3D-CADも教えていますが、サイズ感が把握できずデータを3Dプリンターで出力したらイメージよりも全然寸法が違ったという事も多々あります。
でも、手を動かせる若者は身近なもの、例えば厚紙などをカッターやハサミを使ってさっと簡単な試作を行い、サイズ感を捉え、より精緻なデザインを完成させることができます。そして、そんな若者は大抵発想力が豊かで、ブレインストーミングなどを行ってもアイディアがどんどん出てきます。
彼ら彼女らに話を聞くと、小さい頃から図工や工作が好きで、家でもよくもの作りをしていたと言います。
私が小さい頃は学校の教室の床でキズが付くことも考えずにコマ回しをしたり、カッターで鉛筆を削ったりと今より環境的には自由だったように思います。しかし現在は学校も綺麗になり床を傷付けるような遊びは禁止ですし、PCの授業も多く、デジタルな遊びも増え、中々モノを触ったりこねたり破ったり切ったりといった機会が減ったように感じます。ご家庭においても昔よりも素敵なお宅が増え、壁紙や床を汚してしまうような絵の具やカッターなどを使わせることに躊躇する親御さんも多い。そんな社会的背景から、手を動かせる子ども達が減っているのかな、と思います。
私には子供が二人おり、私がデザイナーということもあって小さい頃から親子で工作をよくやっていたのですが、専門学校や高校でデザインを教えるようになり、「これからのAI時代には人間の発想力が益々重要になる。その為に子どものうちからもっと手を動かせる環境が必要なのではないか」「工作やもの作りが好きな子は学校の週一の図工だけでは物足りないのではないか」と思うようになりました。
ようやく子供達が手のかからない年齢になり、また妻が国立市で長く沢山の子ども達を教えてきたピアノ講師で子ども達を教えてゆく上で色々とアドバイスをもらえる環境にあることから、本業の会社事務所を一部改造し、この度工作デザイン教室「ノイック」を開講するに至りました。
名称に工作だけでなく”デザイン”という名称が入っているのは、審美性やカラーリング、機能性、発想力など、デザインに求められる要素を制作過程に盛り込んでゆきたいと考えているためです。
ぜひ、お子さん達と楽しいクリエイティブな時間を共有させていただければ幸いです。
※「ノイック」というネーミングはどういう意味?とよく聞かれますので、答えは体験レッスンや本レッスンの時にお答えしますね!